2016年9月26日月曜日

ロックの音の作り込み

先々週末、地元のロックフェスに参加しました。

片田舎のロックフェスにしては中々のアーティストが揃っていました。
中でも、
・東京スカパラダイスオーケストラ
・THE BAWDIES
・キュウソネコカミ
が良かったですね。

東京スカパラダイスオーケストラは流石のパフォーマンスでしたね。
只々カッコイイ大人達でした。

THE BAWDIESのグルーヴ感も素晴らしかったですね。
ギターのJIMさんが、本当に楽しそうに演奏していたのが印象的でした。

キュウソネコカミは、噂で盛り上げ方が上手いと聞いていましたが、偽り無しでした。
その日一番の盛り上がりにしていました。
あの長丁場で疲れ切ったオーディエンスをリハからアンコール迄、終始飛び跳ねさせていました。


閑話休題。

ライブ翌日、自宅でセットリストのおさらいをしていました。
折角の生で聴いた音を忘れないうちに聞き比べ、差異を確認し、今後のセッティングに生かそうと思ったのです。

始めてすぐ気付いた疑問がモヤモヤとして全く進みませんでしたが…

その疑問とは「ロックはライブ感を再現するべきなのだろうか?」です。


私は自宅で聴くときは、BGMとして流しっぱなしにしておくか、目を瞑って静かに聴き入るか、です。
ノリノリの曲を聴いている時も、精々体を揺らして口ずさむ程度です。
(多くの人がそうだと思うのですが…オーディオ仲間が居らず…皆さん普段はどの様に聴いているのでしょう…)

ですので、飛んだり跳ねたりして「やっぱりライブは最高だぜ!」なんてのを自宅で再現したいわけではない。


クラシックやジャズは生でも心静かに聴き入る音楽なので「生を自宅で以下に再現するか」を目指せばよいと思います。
つまり、目指すべきは「コンサートやライブ」と明確なものがあります。
生で聴き、其れを自宅で再現すべく音を作り込んでいけばよい。

ロックやエレクトリック等、グルーヴ感の強いジャンルは何を目指せばよいのだろう?
グルーヴ感に堪らず飛び跳ねてしまうあの感覚は確かにロックの醍醐味だ。
何物にも代えがたい、非日常的な感覚は唯一無二だ。

しかし、私はそれを自宅でやりたいわけではない。
私に限らず、家でロックを聴く度、グルーヴ感に堪らず飛び跳ねてしまう事を理想としている人は少ないはずだ。

つまり、目指すべきはライブではない。
では、どの状態を再現すればよいのだろうか?
スタジオ録音に立ち会っている状態が理想なのだろうか?
…上手く言えないが、何となく違う気がする…

では私は、皆は自宅でロックの何を聴いているのだろう。
どこを目指して音を作っていけばいいのだろう。


今聴いているこの曲は、どう鳴っているのが私のゴールなのだろう…

2016年9月7日水曜日

N-70A ファーストインプレッション


N-70Aを購入したので、そのファーストインプレッションを。


システムは以下の通り。
PC(MediaMonkey) →(有線LAN) N-70A (ヘッドフォン端子) → FOSTEXPM-SUBmini2、FOSTEX PM0.3
コントロールアプリにはBubbleUPnPをAndroidスマホで。

取り敢えず、ポン置きで何曲か聞いてみました。
置いて、電源入れて、設定確認して、直ぐ再生しての感想です。
セッティングの調整やエージングと言ったものは行っておりません。


・First Love / 宇多田ヒカル
最近よく聞いており、素人耳には録音も良いと思うので、最初に再生する曲として聞いてみました。

驚きました。
PM-SUBmini2とPM0.3からこんなに良い音が出るとは…
テレビやPC標準の出力と比べるのも酷い話かもしれませんが、それでも想像以上の差だと感じました。
ヘッドフォン出力はN-70Aのメインの機能ではないのですが、これほどの差が出るとは…
月とスッポン…いや月とスッポンと言うより満開の桜とゴキブリ…いやウユニ塩湖の星空と下水道…

一番の違いは立ち上がりと切れの良さ。
ボンヤリと鳴っていた低音が、ブリンブリン鳴っています。
PM-SUBmini2とPM0.3って良いスピーカーだったんだなぁ…

その変化に驚き過ぎて、曲の細かい部分を聞いてませんでした…


・四角革命 / 相対性理論
やくしまるえつこのウィスパーボイスを聞いてみたくなり、選曲。
今度はじっくり曲を聴いてみる。

やくしまるえつこのウィスパーボイスが空間にポッと浮かぶ。
ある程度音像が定位しており、大凡の立ち位置が分かる。
メロディが流れ出すと、ただ流れているだけでなく、一音一音の繋がりでメロディとなっているのがよく分かる。
高音に煌めきを感じる。
再びやくしまるえつこが歌いだすと、ボーカルの立ち位置が1、2歩前に出ているのが分かる。
十分変化は感じた。
その後はもう素直に聴き入りました。


・Love Me Tender / Scatman John
ピアノにリアリティ、生々しさを感じる。
ピアノは弦を弾いて鳴る楽器なんだとはっきり分かる。
Scatman Johnは良い声だなぁ。


・三日月サンセット / サカナクション
この辺りから荒を感じた。
山口さんの声に霞がかかっている。
カーテンの向こうで歌っているようだ。
楽器、特に低音が激しく成る程、少し後ろに下がって行く様に感じる。


・Telecastic fake show / 凛として時雨
此方でも同様。
ソロで歌っている分には問題ないが、楽器が鳴り出すとカーテンに隠れてしまう。
また、ここまで激しい曲になると、一音一音の判別が難しくなる。


さて、ボーカルがカーテンの後ろに隠れてしまう問題が出てきた。
原因の切り分けが今の環境では難しいが…

完全な予測(半分以上希望的観測)では、PM-SUBmini2とPM0.3の限界。
N-70Aや音源の問題ではないと思いたい…