2016年7月5日火曜日

DYNAUDIOとの出会い

前回の続き。


DYNAUDIO EXCITE X14の鳴り方があまりに違うので、暫く唖然としていましたが、とりあえずアンプを確認。

ATOLLのIN50SEという機種を使われていました。

正直私の知識では、これほどの激変はスピーカーかアンプの違いしか思いつきません。
ですので、とんでもない高グレードアンプを使っているのかと思いきや、拍子抜け。
10万そこそこのアンプで、前回某大型量販店で聴いたものと大きな差はありません。

同価格帯でこれ程の差があるものなんだろうか…
店員さんに伺ってみると。

1. 適切なアンプ
2. 設置環境

の差ではないかとの回答。

1. 適切なアンプ
DYNAUDIOは昔から鳴らしにくいスピーカーと言われているそうで、EXCITE等は昔に比べるとはるかに鳴らし易くなったものの、適切なアンプを選ばないときちんと鳴ってくれない。
DYNAUDIOの様にユニットがなかなか動かないスピーカーは、ダンピングファクターの高いアンプを選ぶと良いとのこと。
公表しているアンプは少ないので指標としては難しいそうですが…
ATOLLも公表はしていないが、この価格帯では異例なぐらい高いだろうとのことでした。

2. 設置環境
EXCITE X14はポンと置いただけでもわりと鳴る方だが、それでも量販店レベルときちんと設置した状態とは大きな差が出るとのこと。
棚に置いてあるのとスタンドに置いてあるだけの差でも、劇的な変化があると仰っていました。


オーディオはスピーカーだけではないのですね…
好みの音のスピーカーを見つけたら、適切なアンプを選び、きちんと環境を整えてやらないと、素晴らしい音では鳴ってくれない。
非常に勉強になりました。


その後、FOCUS160というスピーカーを聴かせて頂いた。
EXCITEシリーズの上位機種で、既に販売終了在庫のみだそうだが、お勧めのスピーカーとのこと。

聞いた瞬間、先程とは別の意味で唖然としてしまった…
EXCITE X14でこれ以上は無いと思った程だったが…
まだ先があるのか…
オーディオの深淵を覗いてしまったようだ…

FOCUS160は背景が非常に静かだというのが第一印象だった。
そのせいだろうか、EXCITE X14のような明るさは無く、冷たい印象を受ける。
もうこのクラスの音になると私の語彙ではとても表現出来そうにない。

イメージとしては…
暗い洞窟の中の焚火というか…
荘厳・静寂な教会のステンドグラスというか…
何かこう…大げさかもしれないが…
暗く、冷たく、静かな空間で、もはやその音に縋るしかないと思わせるような…
吸い込まれるというか魅入られる様な音だった。

あぁ…私の教養の無さが恨めしい…


この音が毎日聴けたなら、どれ程の幸せだろう。

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