2016年2月3日水曜日

無期懲役の宣告

私は幼少の頃より音楽が好きで、大学生の頃に所有するCDは1000枚を超えていました。

しかし、オーディオ機器には然程熱を上げていなかった。
勿論、オーディオ機器も其れなりに拘りを持って買っていたが、「そろそろ寿命だから買い換えよう」という時にトレンドを調べる程度のものだった。


無期懲役の宣告を受けたのは2010年3月某日。


当時、リーマンショックの荒波が一段落し、代わりに虚無感が膨れていました。

夢一杯の大学時代を思い出し、
こんな仕事を一体何年続けないといけないのだと考え、MMOに現実逃避する日々。

そんな折、申し訳程度に出たボーナスで、iPodの高音質化を試してみようと考えました。

この考えが良かったのか、悪かったのか…。

買ったオーディオ機器は、
audio-technica
    iPod専用ポータブルヘッドホンアンプ
        AT-PHA30i BK
audio-technica
    デュアル・バランスド・アーマチュア型インナーイヤーヘッドホン
        ATH-CK90PRO

世界が晴れていく様な思いでした。
私が其れまで聴いていた音楽は、アーティストの方々が本当に聞かせたい音ではなかった。

澄み渡る青々とした世界が頭に広がり、美しいとしか表現しようがない音が心地よく流れる。
私は感無量の思いでした。


私は、その美しい音が、無期懲役の宣告だとは知らなかった。

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