2016年8月23日火曜日

リファレンス音源について

リファレンス音源。
多くのオーディオ好きの方は何曲かお持ちのことと思います。
私はそれを持っていません。


リファレンスとする音を決めようと思った時、以下のような疑問を持ちました。
何をもってしてリファレンスとすればよいのか?

好きな曲でいいのか?
一般的に皆がリファレンスとしている曲がいいのか?
激しい曲がいいのか?
音数の少ない曲がいいのか?

いろいろ考えましたが、次のような結論に至りました。
目的によって求められるリファレンス音源の条件は変わる。


では、リファレンス音源を使う際、どのような目的があるのでしょう?
私は大きく次の3つになると考えます。

・セッティング、チューニング用のリファレンス音源
・システムの特性確認用のリファレンス音源
・システムの好みの確認用リファレンス音源


其々に対する私の考えは以下の通りです。

・セッティング、チューニング用のリファレンス音源
このリファレンス音源に求められる物は、シンプルで一定の規則に沿った音源です。
例えばピンクノイズやホワイトノイズ、特定周波数の音、周波数スイープ、上下前後左右に規則的に移動する単音等々。
セッティング、チューニングの際にはスピーカーの移動、吸音材・反射材の取付け取り外し、イコライジング等、システムを変化させて追い込んでいきます。
その時、音源まで複雑に変化しては、システムの変化を鋭敏に感じ取ることが出来ません。
また、音場や空間を確認する際にも、規則的に移動する単音を用いる事で、空間のつながりを鋭敏に感じ取ることが出来ると考えます。

・システムの特性確認用のリファレンス音源
このリファレンス音源に求められる物は、複雑な音の変化・重なりをもった音源です。
複雑な音の変化・重なりを、潰れる事無く細かい音まで表現できるか。
また、それらを明瞭に表現した上で、特定の音の立ち上がり立下りを確認したり、背景の静けさを確認したり、高音の輪郭を確認したりと、各々が重要とする項目をチェックする為の音源が求められます。
複雑な音の変化・重なりの中で、それらが正しく表現出来ることで、様々な音楽の中でもその特性を失わずに奏でられると考えます。

・システムの好みの確認用リファレンス音源
このリファレンス音源に求められる物は、好きな音楽であることです。
例えば、さわおさんが心置きなくアゥイェーしているか?
サカンクションが悶々とした想いを捏ね繰り回しているか?
鬼束ちひろが泣きそうな程鬱屈としているか?
POLYSICSが飛び跳ねる様にピコピコしているか?
等、好きな曲が思った通りに鳴っているかを確認する為ですから、日々聞いていて思い入れのある音源であることが求められます。
もう理屈じゃない、全体の雰囲気、メロディー、歌声等が理想通り鳴っているかは重要な事だと考えます。
ある意味これがクリアなら上二つは滅茶苦茶でも良いと思う(実際はそんなことにはならないのだろうが)。


以上のように私は考えました。
これを基に、それぞれに適した音源を探そうと思います。

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